こだわり続けるドキュメンタリーの真髄
当社は2010年6月で会社設立25周年を迎えました。
25年前の映像制作会社の状況は、主にテレビでは局の関連会社が中心でした。
そんな中で当社はどこにも属さないインディペンデンスとして映像制作会社を設立しました。
インディペンデンス系の生きる道は、質の高い映像を創ることと企画力です。
関西の制作会社は主にお笑いや情報バラエティ系をつくる会社がほとんどですが、当社のテレビ番組の中心は報道・ドキュメンタリーです。
会社設立の頃の作品歴を見てみますと、岐阜県徳山村に建設されるダムで村ごと水没する人々の生活を追った「地図から消える村」(テレビ大阪)、「草魂」という人生観で300勝を達成した近鉄バッファローズの鈴木啓二投手の生き様を描いた「燃え尽きた草魂〜最後の300勝投手鈴木啓二」(朝日放送)。
アキレス腱を切断すると投手生命が断たれると言われていたが見事に復活した阪神タイガースの守護神・山本和之投手を描いた「地獄からの復活」(朝日放送)、女性の社会進出の問題点を描いた「見城美枝子と筑紫哲也の働く女性たちへのメッセージ」(テレビ東京系)、昭和60年バース・掛布・岡田の強力打線で阪神タイガースが優勝。日本シリーズでタイガースが日本一になった1日を描いた「阪神が日本一になった日」(朝日放送系)などの作品が並びます。
阪神大震災を経て 当社にとっても阪神大震災は大きな転機となりました。会社の総力を挙げて震災の取材に取り組みましたが、中でも私鉄王国と言われた関西の鉄道がズタズタになり、その被害状況から復旧までを克明に描いた「甦る鉄路」(朝日放送)を制作。
視聴者からの要望で再放送されました。
この年からテレビ朝日「ニュースステーション」の特集制作もはじまり、2004年3月の番組終了まで30数本の特集を制作。
その中でいくつか長期取材した番組を制作。そのひとつは阪神大震災で両親を亡くした姉妹の成長を96年から04年まで4回にわたって放送。又、全盲でありながらピアノ演奏に天才的な才能を持つ少年ピアニストの成長を7年間にわたって記録した「全盲の天才少年ピアニスト辻井伸行」を生演奏も含め5回放送いたしました。辻井伸行くんは現在も取材を続けています。
この他、医療過誤、障害者、冤罪事件など弱者と権力という視点で数々のドキュメンタリーを制作しています。
これからも報道・ドキュメンタリー番組の制作会社としては、関西でパイオニアである当社の作品にご注目ください。これからも続々登場します。