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【再放送】BS朝日 「奇跡のピアニスト 辻井伸行  デビュー10周年 感動と涙の全軌跡」

【再放送】BS朝日
「奇跡のピアニスト 辻井伸行
 デビュー10周年 感動と涙の全軌跡」
2018年12月31日(月)21:00〜22:54 放送!!


2017年10月、辻井伸行はプロデビューをして10周年を迎える。
これを記念して11月13日、サントリーホールで「デビュー10周年記念特別コンサート」が開かれる。
第1部は、ショパンやリストなどデビュー以来辻井が弾きこんできた名曲。第2部は、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのファイナルで演奏した、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。指揮者は本名徹次「ベトナム国立交響楽団首席指揮者」だ。
本名は東京藝術大学在学中から指揮活動し、東京国際音楽コンクルールをはじめ、数々のコンクールで最高位を受賞している。
今から19年前、辻井が10歳の時、作曲家の三枝成彰に招かれて大阪センチュリー交響楽団と共演、辻井が初めてオーケストラと演奏した。
このときの指揮を務めたのが本名徹次だった。
実に19年の歳月を経て、クラシックの檜舞台「サントリーホール」で共演する。

本名は、ベトナムのクラシック界のレベルを向上して欲しいと懇願されベトナムに渡った。しかし、国立とは名ばかりで、オーケストラのメンバーはアルバイトをしながら生計を立てているのが現実だった。
そんな状況下で奔走する本名をベトナムに訪ね、辻井との共演までを密着する。

辻井がプロとして最初のCDをリリースし、その曲で初の日本ツアーを始めたのは2007年12月からだ。翌年1月、最年少でサントリーホールデビューを果たす。
そして2009年6月、第13回ヴァン・クライバーン国際コンクールに挑戦。
コンクールの演奏曲目で、辻井が一番苦労した曲は「現代曲」だった。まるでジャズの即興演奏のような譜面で、暗譜するまで大変だったと振り返る。楽譜が渡されたのは1ヵ月前、そこから辻井用の「音の楽譜」の作成にかかる。
完成まで2週間を費やし、暗譜するまで残り2週間、その間、他のコンクール曲も練習しなければならず、1日中ピアノに向かう毎日だった。
実は「現代曲」だけは、譜面を見ながら演奏することが許されていた。しかし、辻井は完璧にアンプするしかなかった。

ヴァン・クライバーンコンクールの優勝で、辻井の世界は一変した。
海外公演のオファが次々と舞い込む。
ピアノリサイタルは、辻井の独り舞台だが、ピアノ協奏曲となると指揮者やオーケストラとの「呼吸」が大切だ。しかも共演相手とは毎回が初顔合わせ。弱冠20歳の辻井には、さまざまなプレッシャーがあったはずだ。しかし、弱音を吐いたことは一度もない。
辻井の演奏をはじめて聴き、感動した聴衆の「拍手喝采」が生きがいになっていた。

辻井は、作曲にも精力的だ。自作集のCDを2012年にリリースしている。映画音楽の依頼も受け、2011年に櫻井翔主演「神様のカルテ」2012年渡辺謙主演「はやぶさ遥かなる帰還」2014年「神様のカルテ2」2015年「マエストロ」のエンディングテーマ曲を作曲している。

海外公演を積み重ねる中、巨匠アシュケナージは辻井を、21世紀を代表するピアニストになると絶賛している。

今回はデビュー10周年の記念コンサートを中心に、指揮者本名徹次との共演やデビューから10年間の軌跡を過去の資料映像で振り返り多彩な著名人のインタビューも交えて構成する。
Update : 2018-12-17 14:03:59